
Steps to an Ecology of the Body
ー身体の生態学への歩みー
身体は、どのように変わり続けるのか
STEB――Steps to an Ecology of the Body――は、グレゴリー・ベイトソンのSteps to an Ecology of Mind(精神の生態学へ)に触発されたプロジェクトである。
ベイトソンは、精神を個人の頭のなかに閉じたものとしてではなく、差異が伝わり、変換され、循環する関係の回路として捉えた。STEBはその問いを身体から引き受ける。
身体は、完成した物質的な存在ではない。受精卵から死体となるまで、他者との出会い、身体技法、言葉、制度、土地や自然との関係に応答しながら、感じ方と動き方を変え続けている。
1980年から現在までの経験、研究、実践、文章を通して、ひとつの身体がどのような差異に出会い、どのように変わり、何を感じ取れる「からだ」になってきたかをたどる。それは個人の成長物語ではなく、ひとつの身体が世界との関係のなかで生成していく過程を記録する試みである。
